タイ料理 トムヤムくん 大堀 通彦 代表 MICHIHIKO OHORI
知人と一緒に2017年に『トムヤムくん』をオープン(JR根岸線「本郷台駅」徒歩30秒)。本郷駅前商店会協同組合理事長。
知人と一緒に2017年に『トムヤムくん』をオープン(JR根岸線「本郷台駅」徒歩30秒)。本郷駅前商店会協同組合理事長。
町内会などに参加していると、パパ友さんとも仲良くなっていきますよね。自然、一緒に飲みに行く機会も増えるわけですが、じゃあどこに行く? となると、大抵は大船になるわけです。なぜかというと、本郷台にいい場所がなかったからなんですね。「飲むところないねー」なんて話をしているうちに、この場所が公募されているというのを聞き、仲間と一緒にイタリアンのお店を始めたのが2011年のことになります。
正直なところ、イタリアンのお店は苦戦していました。そんな時に一緒にお店を運営していたもう1人のオーナーから、今のお店のシェフである チャンチョエヤ・ブンヤン を紹介されたのです。今では「ブンちゃん」と呼んでいますけどね(笑)。その頃の私は、タイ料理のことについては何も知りませんでした。そもそも野菜が苦手ということもあって、野菜の多いイメージのタイ料理は敬遠していた面があったのです。でも私個人の好き嫌いを言っていられる状況ではありませんでしたから、もう藁をも掴む思いで、当時、ブンちゃんが勤務していた高円寺まで出かけたのです。そこで食べたブンちゃんの料理が、とにかく美味しかった。今考えれば、初めて食べたタイ料理が最上のものだったわけですけども、そこでゴーサインを出し、2017年にオープンしたのが『トムヤムくん』だったのです。
オープンからこれまでコロナの流行等もありましたが、当店はテイクアウトも行なっていましたし、ありがたいことに順調に軌道に乗っていきました。お客様は本郷台周辺にお住いの方が中心ですけども、大船や港南台、洋光台にお住いの方々も電車に乗ってお越しになります。イタリアンだと大抵はどの駅にもありますけども、美味しいタイ料理が食べられるお店となると限られてきますから、そのニーズに合致したということでしょう。お客様はやはり女性の方が目立ちますね。地域柄、ママ友同士で足を運んでいただけるということもありますし、しっかり野菜が食べられるというタイ料理の特性と、流行に敏感な女性のニーズにも合っていたのでしょうね。
シェフのブンちゃんは、タイのレストランで10数年修行を積んだのち、日本でも20年シェフとしての経験を積んできています。ゆえに、本場の良さと日本人の好みをよくわかっていて、それを形に出せるというのが多くの人の支持をいただいている理由かと思います。どの料理も美味しいですが、私の好みで言えばトムヤムクンスープとガバオライスがオススメですね。また常に人気なのがグリーンカレーでしょうか。タイ料理は他の国の料理に比べ、香りが多彩なことが特徴と言えます。特にブンちゃんの料理には、クセになるというか、中毒性がありますね(笑)。おかげさまで多くのお客様にご利用いただけるようになりましたので、チェーン展開を考えたこともあったのですが、「無理」という決断にいたりました(苦笑)。というのも、他のシェフではこの味を表現できないのです。その意味では、ブンちゃんは一種の天才と言えるのでしょうね。私も彼の料理が美味しいから、お昼に彼のご飯を食べるまで本業の不動産の仕事に出かけられないくらいなんです(笑)。
私はスポーツが好きで、野球もサッカーもバスケットも、あらゆるスポーツをテレビで観戦しています。当店はスポーツバーとしての一面も持っています。最高のおつまみと種類豊富なお酒を片手に、大型モニターでスポーツ中継を鑑賞していただく形です。夏のランチタイムは「大谷さん」(MLB)、夜はベイスターズ。今度冬になるとNBAと、常時スポーツを楽しんでいただけます。女性のお客様が多いと申しましたけども、スポーツバーが定着していくことで男性のお客様も徐々に増えていっています。
タイ料理専門店、タイ居酒屋として美味しい料理と心やすらぐひと時をお楽しみください。私は本郷駅前商店会協同組合の理事長を務めさせていただいています。このアーケードでは年に4回、大きな祭りがあり、その合間合間にも様々な催しが行われています。タイ料理を楽しみに来店されているお客様はもちろんですが、このお店を通し、駅前のイベントに協力し地域に貢献していきたいと願っています。
※上記記事は2024年10月に取材したものです。
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