ゆうび歯科クリニック 成川 純之助 院長 JUNNOSUKE NARIKAWA
1999年鶴見大学歯学部歯学科卒業。卒業後、信州大学医学部附属病院歯科口腔外科研修医を経て2000年4月 飯田市立病院歯科口腔外科勤務。2003年 信州大学医学部附属病院麻酔科にて医科麻酔研修。2005年4月 特定医療法人慈泉会 相澤病院歯科口腔外科勤務。2009年 信州大学病院歯科口腔外科助教 病棟医長に就任。2010年「ゆうび歯科クリニック」開院。資格:口腔外科専門医
1999年鶴見大学歯学部歯学科卒業。卒業後、信州大学医学部附属病院歯科口腔外科研修医を経て2000年4月 飯田市立病院歯科口腔外科勤務。2003年 信州大学医学部附属病院麻酔科にて医科麻酔研修。2005年4月 特定医療法人慈泉会 相澤病院歯科口腔外科勤務。2009年 信州大学病院歯科口腔外科助教 病棟医長に就任。2010年「ゆうび歯科クリニック」開院。資格:口腔外科専門医
父が歯科医だったことから、私も同じ歯科医の道を選びました。父は矯正歯科が専門でしたが、口腔外科にも関心があったようで私がまだ学生だった頃は「口腔外科に行け」と言っていましたね。父の影響が強かったのか、口腔外科を専攻しましたが虫歯の治療も好きでしたので、卒業後は信州大学医学部附属病院へ勤務し一般歯科と口腔外科両方の専門性を養いました。そして、2010年に「ゆうび歯科クリニック」を開業しました。口腔外科で扱う治療としては、抜歯や口内炎、顎関節症の治療などが多いと思います。遠方からわざわざいらっしゃる方は、口内に腫瘍が出来て癌の心配をされている方が多いですね。「いきなり大きな病院へ行くのは怖い、でも専門医に診て欲しい」というケースが多いかと思います。当院で癌の手術は出来ないので、手術・入院の場合は横浜栄共済病院の信頼している先生にご紹介しています。ただ紹介するだけではなく「こういう治療がありますよ」などある程度見通しを立てて患者さんに説明をしています。また、口腔外科専門医として外来で出来る手術であれば、ある程度当院で行っています。大学病院の組織検査や顕微鏡検査に出せるような体制は整えていますので、良性の腫瘍であれば切除し、大学病院の検査に送り、検査結果が出たら当院で患者さんに伝えることが可能です。症状の内容によっては、当院で完結できるので患者さんにとっては大きなメリットかと思います。
当院では歯周病の治療にも力を入れています。歯周ポケット内で歯周病が進行し炎症を起こすと、歯周病菌が血管の中に入りやすくなり結果的に頭や心臓の血管を詰まらせることがあります。当院で定期的に歯周病の治療をされている患者さんの中に、ある時急に心内膜炎の症状を起こした方がいらっしゃいました。ご本人から聞いた話ですが、突然息苦しくなって倒れてしまい、救急車で運ばれICUで命の狭間を彷徨ったということです。病院で調べると心内膜炎の原因は歯周病菌だったということでした。その患者さんは歯周病が凄く悪かったというわけでもなく、普段も健康な方でしたが、何らかの原因で歯周病菌が血管の中に入り、そういった症状を起こしてしまったのだと考えられます。それまで、たまたまその症状を起こさなかったかもしれません。そのようなことが起こらないよう、歯周病菌を少しでも減らす治療をするなど定期検診の重要性を患者さんには日頃から伝えています。
大学病院で働いていた頃は、癌の手術もしていたので手術のあとの処置などもある程度対応が出来ます。例えば、口腔ガンの手術をされ退院した患者さんの消毒などは当院で行うことが可能です。以前、当院の患者さんで90歳近くのご高齢の方に癌が見つかり、当院から大学病院口腔外科に紹介し癌の手術を行なった方がいらっしゃいました。手術は成功したのですがその後首に再発、転移してしまい、ご高齢のため手術にはもう臨めない状態でした。ご本人の希望で、最期はご自宅で過ごしたいということでご自宅に戻られましたが、腫瘍が大きくなり首から破れて出てしまう状態だったので、ご自宅でも消毒や臭いのケアなどが出来るよう当院からご家族へ指導、アドバイスをし、ご本人が来れる範囲で当院でも消毒を行なっていました。口腔外科での経験がなければ、そこまでの対応が出来なかったので、患者さんがご自宅で過ごすのは難しかったと思います。自宅で亡くなられた後に「本人の希望通り、最期まで自宅で過ごすことが出来ました」と息子さんから感謝をされたときは、口腔外科をやっていて良かったなと思いました。
以前は、高齢の患者さんが多かったですが、最近は本郷台に若い方も増えて子どもを連れたご家族の方も増えて来ています。当院の受付は保育士資格を持っているので、小さなお子さんがいらっしゃいましたら、抱っこなどお子さんへの対応もしていますので、安心してご来院ください。
お口の中で、何かお困りのことがあったらまずはご相談にいらしてください。口の中に症状が出ても、口内に原因があるとは限らず、全身から出ている症状という可能性もあります。特に舌は全身の症状が出やすい部分です。診察をして、ただの口内炎だね、ということもあれば、貧血が関係していることも多々あります。あとは、先ほど申したとおり歯周病は怖い病気ですので、歯周病が疑われる症状、起床時に口の中がネバネバする、歯磨きの時に出血する、口臭が気になる、歯茎が腫れているなどの症状があれば、当院にお越しいただけたらと思います。先程申したとおり歯周病菌が歯茎の中から体の中に流れ、頭や心臓の血管を詰まらせることも十分起こり得ますので、定期的な検診や治療が重要です。当院は口腔外科と一般歯科、どちらも専門ですのでご相談したいことがあればいつでもいらしてください。
※上記記事は2023年9月に取材したものです。
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