高木 亮 院長(たかぎ歯科)のインタビュー

たかぎ歯科 高木 亮 院長

たかぎ歯科 高木 亮 院長 AKIRA TAKAGI

1994年 神奈川歯科大学歯学部 卒業後、銀座 大山歯科医院入社。1998年 五十嵐歯科医院入社、2002年 東京歯科大学歯科理工学講座社会人大学院博士課程 卒業。2003年 東京歯科大学歯科理工学講座 修了 歯学博士取得。2004年 「たかぎ歯科医院」 開業。
資格:日本口腔インプラント学会 専門医、インプラントフェロー・マスター、神奈川歯科大学口腔病理学講座特任講師

患者さん一人ひとりに合わせた治療計画ときめ細かい治療

当院の治療方針は、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立てること。そして、きめ細かい治療をすることです。常に8倍の拡大鏡を使うことで精密な診療、治療を行っています。拡大鏡で確認が困難な場合は、マイクロスコープを使用し20倍、30倍で歯の詰め物や歯の根の治療の内部を細かく見ていきます。わずかであっても段差やくぼみが見えない状態で治療をすると、不適な部分が残ってしまい後からほころびが出る可能性があります。精密な治療をするためには、拡大鏡、マイクロスコープは欠かせません。

最新の医療ツールは、お口のなかを3D画像で可視化

当院では昨年口腔内スキャナー「Primescan」を導入しました。これは歯の被せものや土台を作るために、スキャナーを使って患者さんの歯型を立体的に読み取れる画期的な機械です。読み取ったデータは3D化されパソコンで見ることができます。歯形データを基に被せものや土台を作成するのです。口腔内スキャナーの利点は多くあります。まず、大幅に時間が短縮できること。口腔内スキャナーでは、数分間スキャンをすれば歯型が取れるので、従来の型取りと比べると約3分の1の時間で済みます。また、型材を口に入れる必要がないので嘔吐反射が強い方は不快な思いをすることがありません。さらに、従来の型取りでは熱膨張といって温度の高低によって微妙に大きくなったり小さくなったり変形する難点があります。しかし、スキャンで読み取ったデータは変形することがないので、誤差のない被せものや土台が出来るのです。それに加え、人の手に触れる機会が減りますから感染防止対策にもなります。今後は「Primescan」を使い、義歯の作成にも挑んでいきたいと思っています。このスキャン画像は患者さんとのコミュニケーションツールにも役立ちますね。画像は360度回転して見れるので、「ここに虫歯がありますね」「ここは歯ぎしりで削れていますね」など画像を見せながら患者さんに説明ができます。カラーで様々な角度から精密な画像が見れるので、患者さんにとってはご自身のお口のなかをそのまま見ている感覚になるでしょう。デジタルスキャンを導入している歯科医院はまだ少なく、珍しい機器かと思います。患者さんのなかにはご自身の画像をスマホで撮影し、SNSにアップされていた方もいらっしゃいましたよ(笑)

「様子を見ましょう」ではなく、原因を追求していく

地域のかかりつけ医として、常に医療技術や医療機器のアップデートに努めています。口腔内の症状は、全身に原因がある場合もあります。木を見るのではなく、森を見るためには様々な角度で患者さんを見ることが大切です。そのためにも、新しい歯科医療技術や医療機器が必要なんです。私は「様子を見ましょう」という言葉があまり好きではありません。様子を見るのではなく、原因を追求していく。見えないところは、機械を使い原因を追求し分析し改善していきます。本当に、様子を見ましょうということもありますが、あらゆる手段で原因を追求することで患者さんにとって必要な治療を提供していきたいです。

日本口腔インプラント専門医だからこそ、できる治療

1999年には、公益社団法人日本歯科先端技術研究所インプラントフェローマスターを取得、2004年には日本口腔インプラント学会にて専門医(No374)を取得しています。症例数や経験を多く積み重ねた結果、治療する前から「この患者さんにはインプラントができる、できない」という診断ができるということにつながります。そこで私は決して無理はしないと決めています。無理をして、何とかしてインプラントを入れようということは絶対にしません。成功する確率が高いと判断できた場合のみ、インプラント治療を行ないます。インプラント治療は、研修を受けた歯科医であれば誰でも出来るのが現状です。歯科医が「大丈夫ですよ、インプラントできますよ」と言えば患者さんのなかには安心して任せてしまう方もいるでしょう。しかし専門医の自負として患者さんから本当に信頼されるために、インプラント治療のシュミレーションを作り、患者さん自身が「この骨の状態なら大丈夫」と納得し安心すること。百聞は一見にしかず、ですから説明するときも画像を使用します。患者さんのお口のなかは一人ひとり違います。その人に合った治療計画を作る私のスタンスはインプラント治療でも同じことです。患者さんが納得し信頼してインプラント治療に臨むことは、インプラント治療の成功には大事なことだと思っています。

いつまでも美味しく食べられるために、歯科医と歯科衛生士が連携してサポート

当院は1歳から96歳までの患者さんが通っている歯科医院です。矯正専門医もいますので、矯正歯科を目的に訪れる患者さんも多いですね。他にもインプラントや歯周病のメンテナンスで訪れるまた、歯科衛生士の常勤が3名、非常勤が3名在籍しており、口腔内のメンテナンスや予防は歯科衛生士がメインで行い、患者さんごと担当制にしています。予防歯科の場合も当院のスタンスは変わらず、患者さん一人ひとりに合った手厚い予防計画を立て、きめ細かい予防処置を行います。そして毎回、必ず私も最後に診察します。歯科医と歯科衛生士が連携して、患者さんがいつまでも美味しく食べられるようサポートしています。当院は感染対策もしっかり行なっています。感染対策用の新しいユニットに交換し、医療器具の清掃滅菌機器はスタッフの感染リスクが減るよう特別な機器を導入しました。どんな事でも歯やお口の中の事でささいなことでも不安がありましたら、安心していつでも当院にご相談に来ていただきたいと思っています。 

 

※上記記事は2023年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

たかぎ歯科 高木 亮 院長

たかぎ歯科高木 亮 院長 AKIRA TAKAGI

たかぎ歯科 高木 亮 院長 AKIRA TAKAGI

  • 出身地: 鎌倉市
  • 趣味: バイクツーリング、登山など
  • 好きな本: ヘミングウェイ『老人と海』
  • 好きな映画: 『ニュー・シネマ・パラダイス』『トップガン』『ひまわり』
  • 好きな言葉: 切磋琢磨
  • 好きな音楽: 千住明のピアノ曲など、サックスも
  • 好きな場所: 八ヶ岳

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