井上 直樹 院長（オリーブ歯科)のインタビュー

医院全体が大きなプレイルーム

　歯科医師だった父の背中を見て育ちました。この道を志したのは、やはりそれが大きかったのでしょうね。子供の時は虫歯の治療も経験しましたが、やはり当時は痛かったんですよ（苦笑）。だからでしょう、なるべく痛くない、怖くない治療ができる歯医者さんになりたいと考えたのです。

　『オリーブ歯科』は2015年に開院いたしました。隣がスーパーで、保育園や小学校や中学校もあって、この辺りはお子さんが多い地域と認識しています。当院はキッズルームを広くとっています。見方によっては、医院全体が大きなプレイルームと言えるかもしれません。ここでなら、お子さんが喜んで通ってくれる歯医者さんが実現できると考えたのです。

無料送迎サービスを実施

　当初の予想とは若干異なり、お子さんだけ、という感じではなく、ご高齢の方も多く来院されています。栄区の地域柄もあるのかもしれませんね。また、当院では無料送迎サービスをおこなっています。ご高齢の方が多く足を運んでくださるもう１つの理由はその辺りにあるのでしょう。通院が困難になった方であっても、ご自宅までお迎えに向かうことが可能です。またこの辺りは坂が多い地域ですから、健康な方でも大変ですよね。このサービスはご高齢の方のみならず、お子さん連れの方なども気軽にご利用いただけます。

　同じ法人の部門として、『クローバー歯科』において訪問歯科診療をおこなっています。送迎があっても、外来での診療が難しい方もいらっしゃいます。介護士さんやケアマネさんと相談した上で、状況によっては「次の診療から」移行することも可能です。ずっとずっと関わっていける歯科医院でありたいですね。

患者さんが望まれる治療を提供

　患者さんが望まれる治療をオールマイティに提供していきたいと考えています。治療に何を求めるかは、それこそ患者さんの数だけあると言えるでしょう。根本的にすべてを治したいという方であれば、全体の治療計画を立案し、説明していきますし、逆に「ここだけ治してほしい」という方には、その希望に沿うようにいたします。もちろん、どうすれば今後のリスクが減らせるかというお話もさせていただいてますけれども、選ぶのはあくまでも患者さんです。それが良いと思うからといって、押し付けるようなことはしたくないのです。しっかりと話し合いをし、患者さんご本人が望む治療を届けていきたいですね。

お子さんの治療は段階を踏み、ちょっとずつちょっとずつ

　以前の勤務先がお子さんが多い医院でしたし、元来、子供が好きなものですから、小児治療には特に力を入れて取り組んできました。お子さんの治療では、予防が大切になりますが、その前提として、敷居を下げることが重要と考えています。歯医者さんは怖くないところ、と思ってもらいたいのです。

　ここでは少しずつ少しずつ事を進めていきます。まずはユニットに座ってもらうところから。その次は歯科衛生士のお姉さんと話をする。段階を踏んで進んでいくことが大切です。時には診療室に入れない子もいますから、その場合には私たちが待合室に出向き、「お口をアーンして」で「今日は終了」、ということも珍しくありません。親御さんの了解が得られることが前提となりますが、将来のことを考えれば無理は避けるべきと思いますし、ポジティブに歯医者さんのことを捉えてもらえることが大切と考えています。

地域のみなさんへメッセージ

　『オリーブ歯科』は地域に密着した歯医者さんとして、これからも歩んでまいります。遊びがてらではないですけども、気軽にいらしていただければと思いますし、お口のことで何か気になることがありましたら、まずはお電話でご連絡ください。老若男女、あらゆる人が相談しやすい、立ち寄りやすい身近な歯医者さんと思っていただければ嬉しく思います。

※上記記事は2023年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。