小田 敏弘 院長(小田歯科医院)のインタビュー

小田歯科医院 小田 敏弘 院長

小田歯科医院 小田 敏弘 院長 TOSHIHIRO ODA

1986年国立大学法人 東京医科歯科大学 歯学部卒業。1990年 同大学大学院 歯科薬理学修了。1990〜1992年 日本学術振興会特別研究員、1993年歯科医院にて勤務。1995年「小田歯科医院」を開業。

患者さんから喜ばれている恩師の姿を見て、臨床歯科を専門に

大学に入る頃は特段歯科医になりたいという気はまだなく、とりあえず資格のある仕事がいいなという気持ちでした。大学院では基礎研究の教室に残っていたのですが、そこである先生に呼ばれて歯科医院に勤めさせていただくことになりました。その先生は患者さんに優しく丁寧な診察と治療をされていて、多くの患者さんから慕われ喜ばれていました。その姿を見て憧れを持ち、基礎から臨床に専攻を変更することにしました。今の私があるのも、その先生のおかげです。本当に感謝しております。

日本学術振興会では、骨吸収について研究

大学院を卒業してからも、研究が好きということもあって日本学術振興会特別研究員として、骨に関する研究を2年間行いました。体内の骨は常に骨の形成と吸収を繰り返しています。骨は新たに作られる一方、少しずつ溶けて破壊される性質があり、形成と吸収を日々繰り返しているのです。正常な骨は吸収と形成のバランスが取れていますが、そのバランスが崩れると例えば吸収の方が大きくなると、骨粗鬆症になってしまいます。私は骨の吸収の方に注目し2年間研究を行いました。

できるだけ長く歯が持つように、丁寧で慎重な治療を

治療で心がけていることは、できるだけ患者さんの歯が長く持つように治療をすることです。歯周病の治療や予防を中心に行い、必要があれば、インプラント治療や矯正治療も行なっています。患者さん自身が治療を選べるように、幅広い選択肢を提供することが大事だと思っています。また、几帳面な性格なので、丁寧に治療をする傾向があります。患者さんのなかには、他院よりも通う回数が多い、治療時間が長いと感じるかもしれません。治療の内容については、確かにその傾向があるかもしれません。治療内容によりますが、経過をしっかり見てから次に移りたい、というときもあります。患者さんの大事な歯なので、丁寧に慎重に治療を行なっています。

手術後の合併症予防等につながる、周術期における口腔ケア

当院は、横浜市周術期連携歯科医院として、手術後の合併症予防等につながる周術期の口腔ケアも行なっています。ただ、栄区は横浜栄共済病院のなかに歯科口腔外科がありますので、多くの患者さんはそちらをご利用されているようです。そんななかでも周術期の口腔ケアを目的に当院にいらっしゃる患者さんが年間数名ほどいらっしゃいます。当院の方が、患者さんにとって通いやすいのであれば、対応を行なっておりますのでいらっしゃってください。

地域の方へのメッセージ

1995年に開業して以来、30年近くが経とうとしています。長く通っていただく患者さんとともに私自身も年を重ねてきたように思います。患者さんの年齢層はお子さんから高齢の方まで幅広いですが、近年は地域の高齢化に伴ってご高齢の方が多くなっています。特にこの症例が多いということはなく、歯がある人だったら歯周病の予防や治療、虫歯があれば被せものやブリッジなど、症例はさまざまです。治療の前には必ず治療について説明をしていますが、納得していただけない場合は患者さんの思いを大事にしています。どのようなお口の状況でも、今ある歯をなるべく長く保てるように丁寧な治療を心がけており、メンテナンスにも力を入れています。何かあればご相談でも構いませんので当院にいらしてください。

 

※上記記事は2023年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

小田歯科医院 小田 敏弘 院長

小田歯科医院小田 敏弘 院長 TOSHIHIRO ODA

小田歯科医院 小田 敏弘 院長 TOSHIHIRO ODA

  • 出身地: 富山県
  • 趣味: テニス
  • 好きな本: 科学や歴史に関する書物
  • 好きな場所: 自然科学、歴史等の博物館など

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