野村医院 野村 武 院長

野村医院 野村 武 院長 TAKESHI NOMURA

1986年に東海大学医学部卒業後、東海大学医学部付属病院整形外科病棟に入局し医長まで勤める。2007年より父より『野村医院』を承継し現職に至る。
日本医師会認定産業医/日本整形外科学会認定専門医/脊椎脊髄病医・スポーツ医・リウマチ医/日本骨粗鬆症学会認定医

整形外科とリハビリテーション科の二本柱で治療に取り組む

 当院では、整形外科やリハビリテーション科、耳鼻咽喉科、スポーツ整形外科、皮膚科と地域からニーズの高い医療を幅広く提供しています。その中でも整形外科とリハビリテーション科が連携し治療を行っていることは、当院の大きな特徴ではないでしょうか。整形外科では、外傷や何らかの疾患で機能障害が起きてしまった患者さんを診察し、治療計画を立てています。治療後は、必要があれば運動やリハビリを行いますが、当院では整形外科とリハビリテーション科が連携しているため、症状がどの程度回復したか、理学療法士と整形外科医の双方で共有しています。そのため、良くなっていれば治療やリハビリの内容をそのまま継続したり、そうでなければリハビリ内容を変更したりすることができ、患者さんの症状に合わせた治療やリハビリを提供することが可能です。当院は、1963年に消化器外科医であった父と耳鼻科医であった母が共に開業した病院です。父は消化器外科医でありながら幅広く外科の治療を行っていました。私が整形外科医となったことで、当院の専門的医療をさらに深め、地域に貢献することができたと思っています。数年前から、私の息子である野村慧(さとし)医師と祥(あきら)医師が週に数回、定期的に診察を行うようになりました。新しい風が入ったことで、医療をさらに発展させ、皆さんの健康に寄与していきたいと考えています。

全身の骨粗しょう症検査が可能

 当院では、骨粗しょう症の治療にも力を入れています。全身型の骨密度測定装置で、患者さんの骨密度を計測し、治療方針を立てています。治療には、食事療法と運動療法、薬物療法があり、患者さんに合った内容を選んだり組み合わせたりして決めています。食事療法では、予約制ではありますが管理栄養士による栄養指導を行うこともありますね。運動療法では、リハビリテーション科やスポーツ整形外科とも連携し、体を鍛えたり整えたりします。骨密度の検査は、骨折したときに測るケースが多いのですが、女性であれば60歳以上、男性であれば70歳ぐらいから、一度測定されてみることをおすすめします。骨密度が低いと、軽くぶつけただけでも肋骨が折れたり、脊椎の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折を患ったりする方も少なくありません。検査をすることで、早めに対処できることもあるので、気になる方はいつでもご相談ください。

医療機関や地域と連携を取りながら訪問診療を行う

 当院の患者さんの5割以上は高齢者です。最近は、足腰が悪くなり当院にお越しいただくことが難しい方も増えてきました。そこで、訪問診療を少しずつ増やしています。今のところ、私1人で月に2回往診に伺っていますが、緊急で呼ばれた場合も、対応しています。訪問診療では、他の医療機関やケアプラザ、訪問看護ステーションなどと連携を組むことが多いですね。医療でいえば、栄共済病院や大船中央病院、湘南鎌倉総合病院と病診連携を行っています。また、栄区内にあるクリニックのドクターも専門性の高い先生が多くいらっしゃるため連携しています。介護方面では、ケアマネージャーさんとケアプランを立てることもありますよ。また、患者さんから伝えにくい要望をケアマネジャーさんに伝えることもあります。介護医療は幅広い連携が大切だと感じています。

スポーツ整形外科ではスポーツ経験の理学療法士が治療と相談を

 スポーツ整形外科では、小学生や中学生、高校生が野球やサッカーなどで怪我をして来院するケースが大半です。当院の理学療法士はスポーツ経験者が多いため、真剣にスポーツに向き合う子どもたちに理解を示しながら治療に取り組んでいます。治療の目的は、もちろんスポーツができる状態まで治すことですが、症状のケースによっては難しい場合もあります。スポーツを真剣にやっている患者さんは、「怪我をしていても、どうしてもこの大会に出たい」という強い要望を持つ方も多くいらっしゃいます。これでスポーツ人生が終わるからここは無理しても頑張りたい、という思いがあれば、絶対安静の場合は難しいですが、そうでない場合は、なるべく患者さんに寄り添い、妥協点も含めて一緒に考えていきます。真剣に頑張ってきたからこそ、医療人として応援し支えていきたい、という方針で行っていますね。

地域の方へのメッセージ

 当院は、開業してから50年以上地域医療に貢献してきました。これからも、栄区のみならず周辺地域の医療のニーズを捉え、皆さんが元気に生活できるために、頑張っていきたいと思っています。近い将来には、リハビリテーション科で高齢者向けのパーソナルトレーニングができるジムを始めようと考えています。一般のスポーツジムのようなハードな運動ではなく、医療の専門知識を用いて、体に負担のかからない運動を高齢者に教えていきたいですね。皆さんの生活の質が少しでも向上し、笑顔で毎日を送って欲しいと願っています。

 

※上記記事は2024年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

野村医院 野村 武 院長

野村医院野村 武 院長 TAKESHI NOMURA

野村医院 野村 武 院長 TAKESHI NOMURA

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: 釣り/いつでもどこでもすぐに寝れること
  • 好きな作家: 浅田次郎
  • 好きな映画: 『ビッグ・ウェンズデー』
  • 座右の銘: 「将来を嘱望し 現在を怠ることなかれ」
  • 好きな音楽: オールジャンル
  • 好きな場所・好きな観光地: 海の上

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