小池 和成 院長(さくら脳神経クリニック)のインタビュー

さくら脳神経クリニック 小池 和成 院長

さくら脳神経クリニック 小池 和成 院長 KAZUNARI KOIKE

2013年に北里大学医学部卒業後、『東京医療センター』で研修。脳外科医として『東京都済生会中央病院脳神経外科』『東京歯科大学市川総合病院脳神経外科』にて勤務。その後は『慶應義塾大学脳神経外科』、関連病院で勤務。20022年に現在の『さくら脳神経クリニック』を開業。(江ノ電バス「豊田豊田小学校前」下車すぐ)

幼い頃から憧れを持っていたホームドクターへの道

 私は小さい頃体が弱かったので小児科に頻繁に通っておりました。この経験から将来は自分のように困っている人を今度は自分が助けたいと考え医師を志すようになりました。小児科医になりたいと思い入学した医学部でしたが、大学で様々な学科を学ぶにつれて気持ちに変化が起きました。それは小児科は子供の頃は診れるがある一定の年齢になると診療するのは内科に変わってしまうという点が私にとって違和感を感じたからです。海外ではホームドクターという概念があり、それは子供から大人まで体に不安を覚えたらまずそこで相談し、その後専門的な治療が必要な場合は専門的な機関で診療するというものです。この概念が私の中の理想的な医療だと感じ、総合心療内科を志すようになりました。当時、総合心療内科はメジャーでなく専門分野を持っていた方が良いという助言を頂き、私は神経に興味があったので脳神経外科に進むことにしました。勤務医時代には様々な症例に立ち会い手術、症例に立ち会ってきましたが主に専門としていたのは2点で、1点目が血管障害という動脈瘤や脳梗塞というものと、小児で赤ちゃんの手術です。大人と比較すると赤ちゃんは小さく繊細です。この経験が今の私の目指すホームドクターとして有益なものになっています。開業するために場所などの検討をしている時元々この場所で脳神経クリニックを行っていた先生が辞められるタイミングに遭遇し、そのまま引き継ぐ形で2022年に『さくら脳神経クリニック』を開業しました。

患者さんに寄り添うこと、患者さんが求められていること

 私が診療を行う上で大切にしていることは患者さんに寄り添うこと、そして患者さんが医療に対してどういうことを求めているかということです。私の専門分野に対していただくご相談いただくであれば、多くの提案をすることはできますが、それだけでなく地域の医療機関の一つとしてのかかりつけ医になっていくためには様々な患者さんのニーズや相談を深く取り入れていく必要があります。様々な意見から設備の更新や、私を含めたスタッフの対応も患者さんに寄り添い変化できればいいなと考えています。現状の当院の設備の特徴としては頭の検査をする上でCTやレントゲン、超音波と一通りの検査ができるようになっていることです。またお子様と一緒に来院される方も多くてお子様が退屈しないよう、また親御様がお話を聞きやすいようにキッズスペースがあり遊んで待つことが出来ます。スタッフ面では実は救急出身の看護師さんが多く在籍しています。ですので万が一患者さんがクリニック内で具合が悪くなった時にも応急処置が行えるように準備をしています。

どこに相談したらいいか分からないを少なくしたい

 当院では子供の頭の形外来をお受けしています。この診療を始めた理由としてはまず検診で異常が見つかりにくいという点と、親御さんの不安に対して相談する場所が少なくその場所として存在させたいからです。診療内容は視診触診、場合によっては超音波やレントゲンを使用して行います。設備と経験の面でも小児科で診てもらうよりも専門性が高い考えています。寝癖や頭の形によっては重症度が高いと顎関節症や歯並びに影響が出る場合もあります。なので場合によっては当院ではヘルメット治療を提案するケースもあります。どのような時に相談しにくればいいかと疑問もあるかと思いますが、検診で検査が必要だと診断された場合や、今はスマートフォンのアプリで頭の形診断なども出来るのでそういうもので必要だと感じた時。そしてそれよりも親御さんが少しでも不安を覚えた際にご相談しに来院していただければと思います。

痛みを当たり前と思わないですぐにご相談を

 来院されるお悩みの多くは生活習慣病や赤ちゃんだと頭の形。そして頭痛の相談も多くありますが、当院では神経系に特化した検査が出来ます。特に頭痛はここ数年で治療の中身が変化しています。昔は頭痛が発症してからどうやって抑えるか、痛みを和らげようかと考えていましたが今は痛みを出さないためにどうしようかと考えられることが多いです。片頭痛は早い方だと小学生くらいから起こると言われています。大抵の方は市販の薬で様子を見る方が多いのですが、実は月に4回以上発症する方は全員治療適用があると言われています。薬を使用しても改善されない。頻度は多くないが痛みが大きいといったお悩みの方は我慢せずに医療機関の力を借りましょう。痛みを我慢し続けると体質も変化して痛みが出やすくなると言われています。また市販の痛み止めを飲みすぎて薬物乱用性頭痛になってしまう方もいます。ご自身だけで悩まずお悩みを共有ください。

地域の皆様へ

 皆様のお悩みに幅広く対応できるようにしていきたいと考えております。今後は設備の増設だけでなく訪問診療や他の科に対しても診療も準備が出来次第行えるよう現在体制を整えております。私は皆様に何かあった時にまず相談できる医療機関でありたいと考えてます。脳神経クリニックという名称で緊張される方も中にはいらっしゃりますが、お困りのことがあればどのような問題であっても当院にご相談にいらしてください。スタッフ一同皆様のご来院をお待ちしております。

 

※上記記事は2024年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

さくら脳神経クリニック 小池 和成 院長

さくら脳神経クリニック小池 和成 院長 KAZUNARI KOIKE

さくら脳神経クリニック 小池 和成 院長 KAZUNARI KOIKE

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: ランニング、ゴルフ
  • 好きな音楽: モーツァルト、ショパン
  • 好きな本: 遠藤周作『海と毒薬』
  • 好きな言葉: 温故知新
  • 好きな映画: 『タイタニック』
  • 好きな場所: 自宅

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