いとう歯科クリニック 伊東 聡 院長 SATOSHI ITO
神奈川歯科大学歯学部卒業。東京都内、藤沢市の歯科医院に勤務。2014年に『いとう歯科クリニック』を開設。(京浜東北・根岸線「本郷台駅」より徒歩約20分)
神奈川歯科大学歯学部卒業。東京都内、藤沢市の歯科医院に勤務。2014年に『いとう歯科クリニック』を開設。(京浜東北・根岸線「本郷台駅」より徒歩約20分)
長男ということもあり、幼少期より父の後を継ぐということに全く疑問を抱かずにおりました。幼いなりに、父の診療スタンスなどを見て、将来もっともっと患者さんが来る歯医者になるにはどうすればいいかなど、よく考えていました(笑)。父と同じ大学を卒業後、都内、藤沢市にて勤務医として働かせていただき、同じく歯科医師の妻と結婚後、栄区に10年ほど暮らすなかで、ちょうど今の場所での開業の話をいただき、今に至ります。患者さんは遠方からもいらっしゃいますが、メインとなるのはやはりこの地域にお住まいの方です。地域に根差した歯科医院になるべく、まだまだ研鑽中です。
患者さんの「どうしたいか」というお気持ちを大切にしたいと考えています。抜きたくなかったり、入れ歯にしたくなかったり、抜いて入れ歯にしたい、手入れが楽に、などなど、どの様なゴールを望まれているかは叶える様にしています。
患者さんは様々な期待を持って歯科医院にいらっしゃいます。抜本的に治してほしい方もいらっしゃれば、「この部分だけ」「見た目だけ」治してほしいという方もおられます。それを聞き出し、叶えられる様にすることも心がけています。この様な場合には、患者さんの希望しているところのみ治療を終えた後、他に治療した方がいい場所や、放置するリスクなどは説明する様にし、他の場所の治療を行うかどうかは患者さんにお任せしています。もちろん早期治療が大切なことはお伝えしますが、例えば詰め物などが取れてしまい、たまたまかかりつけの歯医者がお休みで、応急処置を希望されている方などは、わざわざ全体的にレントゲン撮影や、歯周病の検査などの一通りの検査をすることは、患者さんの意に沿っているのでしょうか。困っていらっしゃるなら、そこを治してあげればいいだけのこと。患者様が「どうしたいか」。それ以上でもそれ以下でもなく、全てはそこから始まっていくと思っています。
お口の中で痛みが出るという場合の多くは「不可逆的な病の進行」であることが多いです。例えば、歯を削る、神経を抜く、歯を支えている骨が解ける、歯茎が下がってしまうなど、これらは失われると基本的には回復しないものです。残念ながら、歯科治療において本来の歯を超える、もしくは同等の機能を持った修復物は存在しません。よって、悪くなってしまったところを治療していくよりも、悪くならないように処置していくほうが圧倒的に歯を長持ちさせることが出来ます。
歯はバイオフィルムという排水口や川底の石のようなヌルヌルした細菌の膜に覆われています。この膜、バイオフィルムの滞在により虫歯や歯周病は発症します。ですから、虫歯や歯周病の「発症」と「再発」を防ぐため、定期的なクリーニングによりバイオフィルムを除去し、定期健診により、早期発見をし、出来る限りご自身の歯を生かしていけるようなシステムに力を入れています。痛んでから治療ではなく、痛まない様に通う。これが実は一番あるべき歯科医院の姿だと思っています。
治療が必要な方に快適に受診いただけるよう、新しいツールや方法を積極的に取り入れるようにしています。その一つに光学印象があります。通常、型を取るには、印象材という粘土のようなものをお口の中に入れ、約三分固定します。この型取りで気持ち悪くなってしまい。歯医者がそれで嫌いという方も少なくありません。その点光学印象の場合、カメラであっという間に型取りが終わってしまいますので、気持ち悪さもなく、非常に便利で精度も高く、重宝していますが、保険治療適応外なのが欠点です。快適さを追求するという意味では、麻酔も針を刺す痛みがほとんどないようにしています。また、予約時間を守り、お待たせしないなど、通うこと自体が苦痛にならないように気を付けています。
年に1回は歯科医院を受診することをお勧めします。昨今はクリーニングの有効性が各方面で認められてきています。お口の病気ははもとより、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞など、全身の疾患とお口の関連性がさまざまな報告によって明らかになってきており、健康的に長生きするためにもクリーニングは非常に有効なものです。どうぞお近くの、通いやすい歯科医院で定期的に歯を見てもらうことを習慣にしていただければと思います。
※上記記事は2023年8月に取材したものです。
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