桂台歯科医院 菅原 亮二 院長 RYOJI SUGAHARA
神奈川県横浜市出身。周囲に歯科医が多かったことから歯科医の道に進む。1978年、25歳のときに「桂台歯科医院」を開院。
神奈川県横浜市出身。周囲に歯科医が多かったことから歯科医の道に進む。1978年、25歳のときに「桂台歯科医院」を開院。
親戚など周りに歯科医が多かったんです。だから、自然と自分も歯科医になるんだろうなと思っていました。最初は兄が西区で開業していたので、そこを手伝っていたんですけど、同じ栄区にある菅原歯科医院の菅原先生から「患者さんが多くて対応しきれなくなってしまった」と呼ばれる形で、兄と2人で1978年に桂台歯科医院を開院しました。菅原先生は僕が通った神奈川歯科大学の1期生で、僕は10期生ですが、兄弟のように育ったということもあり、大変お世話になりましたね。
治療のうえで大切にしているのは、やっぱり予防ですね。歯ブラシの使い方ではなく、かみ合わせという部分で、上下の歯の力のバランスをうまくとって歯をどれだけ長く使えるようにするか、というところに尽力しています。最近はメディアでもよく取り上げられるようになりましたが、ストレスや環境によってかみ合わせを崩してしまう方がとても多いんです。特によく言われるのが歯ぎしりですよね。マウスピースで理想的なかみ合わせを作ることで歯ぎしりが原因だった肩こりや頭痛が改善することもよくあります。長年、そういった上下の歯のバランスを診ることに注力してきましたが、歯のかみ合わせは個人差が大きく、また使っているうちに歯が削れてしまうなど、日々変わるもの。そのためデータが取りづらく、なかなか研究が進まない分野でもありました。今、それがやっと実を結んで、いい結果が出てきているのかなとも感じています。
今、当院には90代からお子さんまで幅広い患者さんが通っていらっしゃいます。高齢の方も多いので、痛みを軽減することを一番大事にしています。ショックを与えるといろいろな症状が出てきてしまうので、痛くない治療を心がけています。そこに加えて、これから先、10年、20年後にどういう形になっていくのかを想像しながらの治療。これは、歯のバランスという部分にも関わってきますが、この患者さんならこうやって予防していけばこのまま自分の歯でやっていけるだろう、というような方向性を考えながら治療と向き合っています。
開業して45年以上が経ちますから、子どものときからずっと通っている患者さんがお子さんを連れて来るようになったり、3代に渡って来院してくださったり。そういう姿を見るのは少しうれしくなりますね。僕もメインで治療するのが難しい年齢になってきているので、歯科医になった娘がスムーズに跡を継げるように、ということも考えています。同じように歯科医になった兄の息子も手伝いに来てくれているので、早めに若い世代に引き継ぎたい思いもありますが、やっぱりいつまでも現役でいたい気持ちもありますね。
患者さんには、もっと予防に意識を向けていただきたい気持ちが大きいです。かみ合わせ、上下の歯のバランスを取ることは、歯を長持ちさせるだけでなく、体の調子が整うこともあります。個人差があるので一概には言えませんが、歯ぎしりを治すためのマウスピースで顎の形がスッと細くなることもあるんですよ。最近は市販のマウスピースも見かけるようになりましたが、本来の機能回復を目指すためにも、歯科医院で自分の歯合うものをしっかりと作るのが何よりも大事なことです。かみ合わせに注目が集まっていることはいいことですが、そこはやっぱり専門の歯科医に相談していただきたく思います。栄区の歯科医師会はすごく調和がとれていて、真面目ないい先生ばかりなので、ぜひお近くの先生に相談してみてください。
※上記記事は2023年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
※新規登録またはログインすることにより、栄区.jpの利用規約、およびプライバシーポリシーに同意したことになります。