久留 美登里 店長（La colline atelier café 桂台店（ラコリーン アトリエカフェ）)のインタビュー

地域の仲良しママたちが集い、始まったお店

　娘が幼稚園に通い始めるのをきっかけに桂台の坂を登ってから早いもので14年…。そんな私の長年の淡い夢が桂台でカフェを開くことだったんです。願いが届いたのか、賛同してくれる仲間が集まって、このカフェが誕生しました。洋光台駅前のケーキ店『La colline factory 洋光台駅前店』がオープンしたのが昨年（2023年）の10月。そしてこちら『La colline atelier café 桂台店』がオープンしたのが今年（2024年）の2月17日のことです。お店の名前の『La colline（ラコリーン）』はフランス語で「丘」です（笑）。愛しい丘の上でカフェが出来ることを嬉しく思います。

小さい子からお年寄りの方まで、みんながほっと落ち着ける場所に

　子供も地元の中学に通っていますし、小さい子からお年寄りまで、地域の方が集える場所を作りたいと考えました。近くの幼稚園や保育園に子供を預けてお茶をしにママさんもいらっしゃいますし、通りを挟んだイトーヨーカドーさんでお買い物を済ませたて立ち寄ってくださったり、周辺にお住いの方がお散歩ついでにいらしてくれています。お店の外にはリードフックが置いてあります。この辺りはワンちゃんを飼ってる人が多いですし、私も飼っていますからね。お店は結構、手作りなんです（笑）。知り合いの工務店さんに入っていただいたんですけど、私の思いを汲んでくれてか、ドアにオイルステインを塗ったり、左官の真似事のようなこともさせていただきました。工務店さんに作っていただいた本棚には、様々な絵本が置いてあります。それから、子供用の机と椅子。友人から譲っていただいた“幼稚園の椅子”に合わせて、工務店さんがこしらえてくださったものです。小さい子からお年寄りの方まで、誰もがほっと落ち着ける場所にしていきたいですね。

お母さんの温もりを感じられる、優しくて安心な手作りのお菓子

　オーナーのつながりがあり、キャラバンコーヒーさんのコーヒーと、横浜ビールさんのクラフトビールもご提供しています。ホットドックやクロックムッシュ、ケーキに合うビールを一緒に考えていただいたものです。「子ども達のおやつに、おじいちゃん、おばあちゃんに食べてもらいたいケーキ」がコンセプトです。当店の製造スタッフはみんなママたちです。お母さんの温もりのある、優しくて安全で安心なケーキを届けていきたいと思っています。「子ども達のおやつに」と言いましたけども、子供が小さいと、ちょっと手が空いた時に食べるケーキがすごく贅沢に思えたりしますよね。そうした自分へのご褒美に選んでいただけるものにもしていきたいのです。それからこの間のことなんですけども、「もう何も食べたくない」と仰っていたおじいちゃんが、うちのプリンを完食してくれたことがありました。そういうことがあると、お店を開いて本当に良かったと心から思います。

昔ながらの丁寧な作り方がお店の味に

　焼き菓子のオススメは、シューラスクです。シュークリームを作る過程でどうしてもシューの皮が余ってしまうんですけども、それをラスクにしてお出しするようになったのが始まりでした。今では大人気で、お客様からのご要望があり、お酒のおつまみにもなるチーズバージョンも提供するようになり、こちらも好評いただいています。ケーキでは、季節の果物を使い、昔ながらのやり方で炊いた絶品のカスタードのタルトや上質の生クリームとふわふわのスポンジのロールケーキ、ショートケーキがオススメです。これからの季節はゼリーなんかもオススメですね！

地域のみなさんへメッセージ

　まだまだ始まったばかりですが、ここから長く桂台の方に愛していただける、お子さんの成長を見守っていけるようなカフェになっていけたらと思っています。誰もがゆったりとくつろげて、「ただいま」と帰ってこれるような、みんなの居場所にしていきたいですね。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。